相手との相性を鑑定するときに、
悪いと判断する害や沖や、
良いと判断する支合があります。
以前沖について解説しましたが、
今回は「害」についてです。
害は「恩を仇で返す関係」なんて
恐ろしい言われ方をしていますが、
実際にどうなのでしょうか?
恩を仇で返す関係「害」とは
四柱推命で日柱の支同士が
- 戌と酉
- 亥と申
- 子と未
- 丑と午
- 寅と巳
- 卯と辰
上記の6種類の組み合わせを「害」と言い、
四柱推命上あまり良い相性ではないと鑑定
されます。
この「害」は
「恩を仇で返す関係」と表現されるほど
の悪い相性なのです。
他にも悪い相性として沖や刑もあります。
私が四柱推命を学び始めたばかりのころ、
特に悪いと感じたのが「害」でした。
しかし、今は
「害」とはどんな関係か?
恩を仇で返すとはどんなことがあるのか?
を経験したことで深い意味で
この「害」という関係を知ることが
できました。
その結果今では
害という関係を理解したことで
その相性の悪さをさほど感じなくなりました。
画像はイメージ(写真ACより)
私が経験した「害」という相性例
実際に私が経験した
「害」という相性を感じた
例をご紹介します。
もう10年以上も前の話です。
以前もお伝えしたのですが
私の本業はコンサルタントです。
ある女性から相談があった時に、
その女性がビジネスで伸びていくための
女性を紹介しました。
その後実際に動いていこうとしたとき、
突然その女性から断りの連絡がありました。
その女性は申し訳ないと感じている様で、
その日の内に直に私に会って謝りたいと
伝えて来ました。
しかしその日はあいにく私が東京へ出張中。
帰りも24時近くになるためやんわりとお断り
しました。
バスで帰ってきたのですが、
その女性はバス停で私を待っていました。
今振り返ってみれば、
彼女なりの誠意を私に伝えたいから
と思えるのですがその時の私は、
「せっかく紹介してやったのに断って、
挙句に疲れて帰ってきているのに
待っているってどういうこと?」
と思ってしまいました。
その数日後私の四柱推命の師匠に、
この件を伝えました。
すると、
「これが「害」なんだよ、」
と笑いながら教えてくれました。
確かにその女性の日支は「申」で
私は「亥」なので害の関係でした。
画像はイメージ(写真ACより)
「害」とはどんな関係か?
そもそも「害」とはどんな関係なのでしょうか?
どんなことが起こるのでしょうか?
私の例で言えば、
- 相手がしてほしくないことをしてしまう
- 相手が全く期待してないことをしてくる
と言ったところでしょうか。
だから「恩を仇で返す」と表現される
のでしょうね。
私からすれば、
気持ちは分かったから謝るのは明日以降で良い
に対し相手は
少しでも早くお詫びしたい
という気持ちが双方で裏目に出た
例でしょう。
一般的に「恩を仇で返す」とは、
お世話になった人に恩返しをせずに、
反って害を与えることと言われています。
自分では恩を与えたと思っていても、
相手は恩をもらったとは思っていない
ということがあるのです。
自分が恩を与えたからこそ、
相手はこうしてくれるだろうと期待する
それゆえに、
期待通りの行動が相手から返ってこなければ、
「裏切られた」「信じていたのに…」
となるのですよね。
しかし人間という生き物は、
どうしても「与えた」という意識の強さから
見返りを求めるものです。
相手の行動の理想を求めて、
その理想通りの行動が返ってくると
期待するからこそ感じるのです。
つまり、
この期待こそ「害」の正体と言える
かもしれません。
という記事でもお伝えしましたが、
私は与えることに対しての見返りを
ほぼ期待しなくなりました。
だからこそ今は害の作用である
「恩を仇で返す」をあまり感じません。
それは四柱推命を学んだと同時期に、
40代の時に言われた師匠の言葉から
でもあります。
その言葉とは、
「与えた恩は忘れろ、
しかし受けた恩は絶対忘れるな」
四柱推命を学ぶと痛感するのですが、
人の価値観は本当に千差万別です。
その価値観同士が共存しながら、
そして時にはぶつかり合いながら、
成り立っています。
もしあなたが
相手との相性が悪いと感じたとき、
なんでそんなことするの?と思ったとき、
自分の価値観を押し通するのではなく、
相手の価値観をやさしく受け入れることが
人間関係において大切なのでしょうね。