2025年4月13日更新
日本人なら誰もが知っている土用の丑。
「土用の丑にうなぎを食べてパワーアップ」
なんて言葉聞いたことあります。
土用の本来の意味知っていますか?
土用の丑は夏の土用期間であり、
春にも秋にも冬にも土用期間が
あることをご存知ですか?
今回の記事では、
土用期間にやてはいけないことと
その意味についてお伝えします。
土用期間とは?その意味
土用とは「土旺用事(どおう用事)」の略で、
土のパワーが旺じる(=盛んになる)ことで、
つまり土のパワーが最も強くなる時期です。
土用期間は春・夏・秋・冬と年に4回あり!
1年は2月から始まることは、
以前暦の話でお伝えしました。
1日1日には意味があります。その意味を示しているのが暦でもあります。
あなたも正月、七草粥、3月3日の桃の節句は聞いたことがあるし行事を行い、楽しんでいることでしょう。
日本の四季を楽しみ、その四季に沿った行[…]
- 立春の2月からが春
- 立夏の5月からが夏
- 立秋の8月からが秋
- 立冬の11月からが冬
になります。
春から夏に変わるときに、
すぐに夏に変わるわけではありません。
春の作用がだんだん弱くなり、
夏の作用がだんだん強くなり、
夏になります。
この移り変わりの期間が
「土用期間」にあたるのです。
世間一般で知られている
7月の土用期間だけでなく、
春も秋も冬も土用期間があります。
2025年なら、
冬土用:1/17から2/2
春土用:4/17から5/4
夏土用:7/19から8/6
秋土用:10/20から11/6
が土用期間にあたります。
画像はイメージ(写真ACより)
土用期間でやってはいけないこと
土用期間は一般的に、
- 土をいじること
- 新しいことを始めること
- 大きな決断をすること
がダメとされています。
土をいじるとは土を動かすことです。
具体的には、
草刈り、草むしり、穴掘り、造園、
地鎮祭、井戸掘り、家の基礎工事
が当たります。
また新しいこととして、
起業、転職、結婚(結納)、新居(引越し)、
開業が当たります。
また判断力が鈍ると言われており、
大きな決断はしないほうが良いと
されています。
この時期は
季節の変わり目のためどうしても
体調を崩しやすい時期ですので、
体調管理には十分な配慮を。
土用間日を上手に活用する
お百姓さんはその期間何もできないので
困りますよね?
土用期間に土の神様が土を離れて、
天井に行く日があります。
土用の作用が弱まると期間だと
言われています。
春土用で言えば、巳、午、酉の日
夏土用で言えば、卯、辰、申の日
秋土用で言えば、未、酉、亥の日
冬土用の間日:1/21、1/22、1/24、2/2
春土用の間日:4/18、4/19、4/22、4/30、5/1、5/4
夏土用の間日:7/21、7/22、7/26、8/2、8/3
秋土用の間日:10/21、10/29、10/31、11/2
土用の丑にうなぎを食べる理由
なぜ夏の土用期間に「土用の丑」と言い、
うなぎを食べる習慣があるのでしょうか。
この理由を説明するには、
陰陽五行と暦の話が必須になります。
ちょっと難しいかもしれませんが、
わかりやすく解説します。
十二支と暦から導かれる食べ物
まず1年12ヶ月はそれぞれ十二支で
表されます。
2月:寅月
3月:卯月
4月:辰月
5月:巳月
6月:午月
7月:未月
8月:申月
9月:酉月
10月:戌月
11月:亥月
12月:子月
1月:丑月
つまり土用期間である
春土用の4月は辰月
夏土用の7月は未月
秋土用の10月は戌月
冬土用の1月は丑月
になります。
最初にお伝えした通り、
土のパワーが強まるのが土用期間です。
のでそれを弱める十二支を活用します。
それが、
辰に対して戌、未に対して丑、
戌に対して辰、丑に対して未
なのです。
つまり土用の丑とは、
夏土用の未が極まるときに、
丑で作用を弱めているのです。
だから「う」の付くものを
食べると良いと言われています。
つまり、
春土用なら「た」のつくもの
秋土用なら「い」のつくもの
冬土用なら「ひ」のつくもの
を食べると良いとされています。
季節 | 食べ物 |
春土用 | いわし、いくら、いか、いちご、いもなど |
夏土用 | うなぎ、うどん、うに、梅干し、瓜、牛肉、馬肉など |
秋土用 | 玉ねぎ、たけのこ、たこなど |
冬土用 | ひらめ、ひじき、干物 |
画像はイメージ(写真ACより)
五行から導かれる食べ物
一方で五行から導かれる食べ物もあります。
ここでは簡単に説明しますが、
五行とは世の中の全てのものは
木、火、土、金、水
のいずれかで表されるというものです。
2025年2月14日更新
私たちの生活に根付いている
考えの中に「五行」があります。
紀元前5~4世紀に中国で生まれました。
漢方、鍼灸、方位、色、食、占星術など
の根幹の考えになっています。
この五行ですが、
実は四[…]
季節は
春は木、夏は火、秋は金、冬は水
で表されます。
その他にも、
方位、臓器、体の動き、色、感情、味、
なども五行で表されます。
春土用は「木」が極まるために、
木の働きを弱める色が「白」になります。
だから白い食べ物が良いとされます。
夏土用は「火」が極まるために、
火の働きを弱める「黒」の食べ物。
秋土用は「金」が極まるために、
金の働きを弱める「青」の食べ物。
冬土用は「水」が極まるために、
水の働きを弱める「赤」の食べ物。
季節 | 色 | 食べ物 |
春土用 | 白い食べ物 | 豆腐、白米、大根、かぶなど |
夏土用 | 黒い食べ物 | 黒豆、ひじきなど、しじみなど |
秋土用 | 青い食べ物 | さんま、さば、イワシ(青魚)など |
冬土用 | 赤い食べ物 | トマト、かに、りんごなど |
画像はイメージ(写真ACより)
土用期間に心がけたいこと
土用期間中は季節の変わり目のため、
精神的や肉体的に不調をきたす方も
いることでしょう。
そのような方は
温泉などでリフレッシュすることも
1つの方法です。
人間は大地=土からエネルギーを
もらいます。
つまり足下からもらいます。
そうなると、
土のエネルギーが強まる期間は、
特に足下からのエネルギーを意識
すると良いでしょう。
具体的にお勧めなのが、
靴や靴下をきれいにすることです。
足下をきれいにすることは、
土用期間だけではなく、
常に運気を上げるためには大切ですよ。